避けては通れない話 (-_-)

2015年04月26日/ 漫湖の風景

ヤエヤマヒルギの花
 国場川でヤエヤマヒルギの花を見つけました。
 羽が生えているようで、なかなか可憐な姿ですね。(^-^)
 左下の緑の三角の塊が、果実になります。
 ヒルギの仲間はこの果実の中で発芽して
 胎生種子というものを樹上で育んでいきます。




メヒルギの胎生種子 こちらはメヒルギの胎生種子です。
 茶色く成長したものは、果実から抜け落ち、
 川や海流によって散布され、漂着した場所で成長していきます。
メヒルギの胎生種子

 ヒルギはマングローブ林を構成する植物の一種です。
 マングローブといえば、
 水を浄化したり、生き物の住処になったり、自然の防波堤など、
 大層、イメージの良いものです。
 実際、開発により破壊されたマングローブ林の再生は大切なことです!
 
 でも、沖縄県の漫湖周辺では状況が違います!
 漫湖一帯のメヒルギは20年ほど前、人工的に植樹されたのですが、
 これがみるみる増殖して、増殖しすぎて、干潟の環境を変えてしまったのです・・・。('Д')
 
 メヒルギの根は土砂をせき止め、干潟を陸地化し、
 開けた干潟をエサ場とする水鳥は狩りの場所を奪われ、その数を激減させたそうです。
 現在でも、メヒルギの増殖は続いているため、
 環境省の主導で、メヒルギの伐採や稚樹の除去が計画的に行われています。

ヒルギは東京育ちの私には、とても風変わりな植物で、観ていて飽きることはありません。
でも、
深く検証もせず、人が本来なかった植物を持ち込んだ結果を思い出し、気がめいります・・・
また、この結果から何も学ばず、未だに、
他種のヒルギを新たに、持ち込みたいという人達もいるのですから、訳が分からくなってしまいます。

オヒルギの胎生種子 最近、どこからか流れ着いたのでしょうか、
 オヒルギがその数を増やしてきているように思います。
 海水に弱いせいか、漫湖よりも上流の国場川に多いです。
 オヒルギはメヒルギより大きくなります。
 時間かけて、メヒルギと入れ替わるという説もあります。
避けては通れない話 (-_-)
 三種のヒルギのせめぎ合い、
 水鳥とヒルギの関係、
 人の介入、
 よく観ていなければ、
 街中の楽園は、簡単に姿を変えてしまいそうです。

 


 
 
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村 / よろしかったら、クリックしてください (^v^)





 

 



同じカテゴリー(漫湖の風景)の記事
道くさ♪
道くさ♪(2016-11-22 23:55)

道くさ♪
道くさ♪(2016-11-22 23:55)


Posted by 水辺の生きもの kayo at 23:21│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。